『アメトーーク!』のこち亀回に学ぶ!好きなものを面白く伝えるトーク術

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いらっしゃいませ。
「名作BAR」のMasterYです。

本日の名作は
「こち亀芸人!!」(『アメトーーク!』)となっています。

この放送を見て改めて、
お笑い芸人さんのプレゼン力の高さに驚きました。

「好きなこと」の魅力をこれほどまで
相手に伝えることができるのは
本当にすごい技術であるなあと感心したほどです。

彼らの人を惹きつける話術は
自分がなにか文章を書くときに応用できるのではないか。
そう思い、今回じっくりと観察してみました。

それでは、本日の
「名作BAR」開店です。

『アメトーーク!』の魅力を
たっぷり語らせてもらいますね。

概要

アメトーーク!』は、テレビ朝日系で
2003年4月8日から放送されているお笑いトークバラエティ番組。

毎回、共通のテーマを持った「○○芸人」たちが
集まってトークを展開する「企画命」の番組として有名だ。

今回のテーマは、40年間にわたって『週刊少年ジャンプ』で連載されていた
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。(通称『こち亀』)

この『こち亀』を愛して止まない8人の芸人たちが『アメトーーク!』の場を借りて
『こち亀』の魅力を熱く語り尽くす番組である。

番組情報

●放送日
テレビ朝日 2019年9月5日(木)23:20~24:20
ABC 2019年9月5日(木)24:35~25:37

●出演者
蛍原徹(雨上がり決死隊)
ひるちゃん(インポッシブル)
小宮浩信(三四郎)
仲嶺巧(三日月マンハッタン)
ケンドーコバヤシ
塙宣之(ナイツ)
バカリズム
川島明(麒麟)
山内健司(かまいたち)

●(仮)バラシ
濱家隆一(かまいたち)

●ゲスト
ベッキー
東野幸治

本作の魅力:好きなものを面白く伝えるトーク術

ぜひとも続編をやってほしいと思ったほど面白かった。
時間がすぐに経ったように感じたなあ。
さすが200巻というボリューム。
話すネタに困ることなど一切なかった。だからずっと面白い。

これはもう「こち亀芸人」を定期的にやっても
クオリティは下がらないんじゃないかって思ったほどだ。

わがままを言うと、もっと作者の秋本先生裏話や
こち亀制作秘話を喋って欲しかったもの。

その話は続編でしてくれることに期待して待っておこう。
この放送を観た人は、『こち亀』を読みたい欲が
急上昇すること間違いなしである。

芸人が好きな漫画の魅力を面白おかしく視聴者に伝える。
この芸人の話術や着眼点がとんでもなく上手くて痺れた。

今回で言えば、バカリズムと麒麟の川島の喋りの上手さは
メンバー内でも群を抜いて素晴らしかった。

バカリズムは、芸人の仕事に置き換えて
秋本さんの仕事ぶりの凄さを面白く説明して笑いを取った。

そして麒麟の川島は『こち亀』の中でも
個人的に好きだという回(194巻収録作品の「霧の中のアリア」)を
みんなにプレゼン!

これは両津が小学生の時に仲良くしていた女の子・アリナちゃんと
数十年ぶりの再会を果たすといった感動の物語だ。

あのいい声を上手く用いて出演者たちを
『こち亀』の世界へと没入させることに成功していた。

本当にこの2人のトーク力は素晴らしい。
彼らの話を聞いているだけで「この話読んでみようかな」。
そんな気にいつの間にかなっている。

感想を書くときに
私もあそこまで人を惹きつけられたらいいなあと憧れる。
私も彼らを見習って面白い切り口を見つけて
熱量たっぷりに語り尽くしたいものである。

私の1番好きな場面

三日月マンハッタン仲嶺による
「こち亀でやってます。」のギャグがめちゃくちゃ面白かった。

麒麟の川島も言っていたけど
「渡部の明太マヨ」のシステムとまんま一緒!笑

これぐらいなんでもネタにできる
『こち亀』の話の幅広さが凄すぎて
驚きを通り越して「笑い」しか出てこない。

まるで検索したかのように
的確にエピソードの内容を要約。
そして素早く面白い返しができる
三日月マンハッタンの仲嶺にびっくりだ。

あの芸は今後も使っていけるんじゃないかな。
かなり貴重な才能だ。

ケンコバが言っていた通り
「明太マヨより難易度がかなり高い」ネタである。

本気でこち亀のことを好きなんだなということが
彼から伝わってくるのもなんかいい。

三日月マンハッタンの仲嶺には、
ぜひ「こち亀芸人」としてブレイクしていってほしいな。

松竹芸能 公式チャンネル/SHOCHIKU GEINO ch 三日月マンハッタン 『こち亀でやってました』

また、インポッシブルのひるちゃんによる
「全200巻の表紙全ての両さんの顔マネができる」という特技も凄かった。

「1~200の中から好きな数字を言ってくれたら」とゲストに振り
全てに成功するひるちゃん。めっちゃすごい特技じゃないか!

顔も1番両津勘吉に似ており、モノマネのクオリティも高いので
そのままネタにできるんじゃないかと思ってしまった。

これはきっと努力で勝ち取った才能だな。
ここまでできたら、めちゃくちゃ面白くなるものなのだと納得。

おわりに

「スラムダンク芸人」や「ジョジョの奇妙な冒険」などの名作マンガ回が
収録されているDVDを借りてきて、感想を書いてみよう。

そんなことを自然と思わされたぐらい
好きなものについて語る芸人の姿に憧れを抱いた。

まずは『アメトーーク!』のマンガ回に
特化して感想を書いていくのは
面白そうだなと素直に思ったのと
自分がマンガの魅力を誰かに伝えるときの
参考にさせてもらいたい!

早く「アメトーークCLUB」で配信してくれないかなあ。
過去のマンガ芸人シリーズを見れるようになった日が
私のCLUB加入日になるはずである。

関連作品:『秋本治の仕事術~『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由~』

1976年にスタートしてから連載終了までの40年間、
一度も休載をしたことがない最強の長寿マンガ『こち亀』。

本作は、その作者が自身の仕事術を赤裸々に紹介してくれる貴重な1冊だ。
中でも週刊誌連載で作品のストックがあったというエピソードには、
すごすぎないかと心の底から思ったほど。

連載以外に読み切りのマンガを描きたくて、
一本の『こち亀』に一週間丸々7日かけるのではなく、
5日で仕上げるというペースへと徐々に変えていったのである。

巻末の描きおろし漫画「両津勘吉の仕事術」もおすすめだ。
本書を読んだ両さんを描いた短編マンガで
両さんと作者の秋本治の仕事術が真逆すぎて面白い。

両さんの書いた本『楽して金たまる-両津勘吉式 いい加減のススメ!!』と
割とセンスのある題名の本を作っているのが笑った。
さすが両津勘吉。抜け目はないけど、内容がなさそうな本だなあ。

それでは
次の名作でお待ちしております。

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